夜間勤務は介護職には付きものである。働く施設にもよるが、通常有料老人ホームなどの施設の職員の場合、月に4~5回程度は夜勤をこなさなければならないようだ。勤務時間は、8時間もしくは16時間の2つのパターンがあり、16時間勤務の場合はほぼ必ず勤務明けの翌日が休日になっている。

夜勤は、「生活リズムが崩れる」「身体的に疲れる」などの理由で一般的にあまり人気が無いように思えるが、実はメリットもある。まず一番のメリットは、何と言っても夜間手当が付くという点だろう。施設や持っている資格にもよるが、だいたいが3千円から高いところでは1万円を超える手当がつくようだ。これが月に4、5回となると、結構大きい。ただし、求人によってはこの手当を含めた金額が月給となっている場合もあるため、転職活動をする場合は注意が必要だろう。

しかし、介護施設では夜勤専従として働いている人もいる。これは、文字通り日勤はせず夜間だけ働く働き方で、多くの夜勤専従スタッフは、昼間は別の仕事を持っていたり、学校に通っていたりしているようだ。夜勤専従のメリットは、学業や他の仕事と両立できることの他、収入の良さが挙げられる。施設の待遇や持っている資格にもよるが、一回の勤務で2万2千円前後の給与の所が多いため、月10回の勤務で22万円ほど稼げることになる。

ただし、この夜勤専従の求人は、ほぼパートタイムかアルバイトとなっているため、正社員として働きたい場合には向かないだろう。そのため、夜勤で稼ぎたい正社員は、夜勤回数が多い施設への転職を視野に入れた方が良いかもしれない。